札幌への転職①

平成16年5月に、12年勤めた前職の会社を辞め、札幌勤務の保険会社に転職しました。私の出身が札幌で、現在も実家が札幌、カミさんは埼玉の人なので、多くの人は、私が札幌に帰ることを主張し、カミさんを説得して家族みんなで札幌に来たと思い、「よく奥さんを説得できたね。」などと言われました。
実は、全くの逆で、私に札幌への転職を決断させたのは、カミさんでした。

転職の動きをし始めたのは、平成15年秋位からで、当時勤務していたN不動産では、マンションの販売の仕事をしており、大変忙しかったものの、充実した仕事をさせてもらっており、サラリーも良かったし、私としてはかなり満足した環境でした。

仕事は、朝7時前の家を出て、帰宅は深夜1時位が殆どでした。年齢は34歳で体力的には問題なかったものの、このままで40歳はきついなとは、感じていましたが、転職したいとは全く考えていませんでした。
男たるもの、今仕事に没頭しなくて、いつがんばるんだ!位に考え、仕事に燃えていました。

その時、長女は5歳、長男は2歳で忙しい中、カミさん・子どもとの時間も取っているつもりでしたが、休みも少なく、十分であったとは言えません。

カミさんは、忙しすぎて心配だし、転職とか考えてみたら?とは言っていました。しかし、平成12年に5200万もするマンションも購入していたので、転職して給料が下がったら、困るので、東京での転職はしないと、私は言っていました。

マンションを売って、札幌での転職なら、給料は下がっても、家にかかるお金も格段に安くなるからいいよとは、言いましたが、札幌では収入面で納得できる仕事はほぼない状態で、まして東京域をホームグラウンドにしているカミさんとしては、札幌に移住するなどとは考えないだろうと思い、特に私の頭には無かったのです。

ところが、平成15年の夏に、カミさんから「転職して札幌に移住しよう」という提案がなされました。
私は、ビックリして「どうしてそこまでして、転職をさせたいの?」
「このままでは、イヤなの。子どもも、小学生になったら、水曜日しか休みがない今の状態だと、どこにも皆で行けないし。」
カミさんは、あまり理屈をこねる人ではないので、あまり多くの言葉を語らなかったのですが、今の生活がよっぽど、彼女の理想と乖離しているのだと感じました。

理屈で行けば、平日しか休めない職種の人たちは沢山いますし、その家庭が不幸だとは全く思わないし、34歳で1100万以上の年収でしたら、普通の奥さんなら、何も文句はないはずだと思っていました。

でも、仲良し家族というほど、時間も取れていなかったし、子どもの成長に伴ってますます難しくなるだろうとも思い、カミさんは理想の家族像を手に入れるために、「札幌行き」という決断をしたのだなと思ったら、「これは、カミさんの思いに応えなければならないな。」という考えになりました。

しかし、いざ仕事を探してみると、年収は1/3になるところが殆どで、たまにいいところを見つけても、結局転勤でまた東京に戻る可能性があったりで、勤務地が札幌限定でというくくりで探すと、本当に見当たりませんでした。

結果、オール歩合給という大変リスクの高い保険の仕事しかなく、いままで安定していた生活が、一気に不安定になるリスクを本当にとっていいのだろうか?とも悩んだ末、転職を決意しました。

「次の仕事は、本当に生活が安定したものにできるかわからないし、あんたにも働いてもらわないと、無理だと思うけど、ホントにそれでいいの?」
「私は、働くのは別に構わないし、今度の仕事、自信があるなら決めればいいし、無ければやめればいいし。」

その時まで、仕事は本当に一生懸命やっていたので、この位がんばれば、大抵のことは乗り越えられるはずだという、根拠の無い自信みたいなものでしかありませんでした。

ここは、理想とする仲良し家族を築きあげるために、男として本当の踏ん張り所だぞと強く思いを固めたのでした。

つづく

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